山添村でのワクチン接種支援が完結

ワクチン接種最終日

9月19日は、山添村でのワクチン接種支援最終日となりました。
当日、野村栄作村長も来場され、ワクチン接種支援の様子を見守っていただきました。終了後にはセレモニーを開いていただき、感謝状を村長から頂きました。
村長が御挨拶の中で、「延べ150人もの支援を・・・」と仰っていただき、支援の足跡をあらためて振り返るとともに、さまざまな方々の御協力があってこそ成しえたことであると感じました。今回の活動は、まさに山添村の受援の体制なくては実現しなかったことだといえます。
山添村のスタッフ、関係者のみなさまに心より御礼申し上げます。

最終日の山添村

この日の山添村は秋晴れ。
春から始まり夏、秋と季節の移り変わりを感じながら進めてきたワクチン接種。
スタッフからも「これほど季節を感じられる場所

会場の保健福祉センター
保健福祉センターから見える景色
中央の大きな岩は山添村のシンボルとなっている「長寿岩」推定600tあるそうです。

ワクチン接種支援終了のセレモニーをしていただきました

セレモニーでは、野村栄作村長からスタッフに対しての謝辞と感謝状を頂きました。
答辞として、平出理事長から「山添村が一体となって受援体制を築いてくれたことで、この事業を完結することができた。この「山添村方式」が山添村から全国に発信されたことの意義は大きい」と、感謝の意を表しました。

この日のボランティア支援スタッフは、写真(右)の向かって右から、オレンジのTシャツの、中上、窪田、伊藤(薬剤師3人)、稲垣(救急救命士)、青いビブスの西本(医師)、その後ろの中川(看護師)、少し右に飛んでオレンジのTシャツの平出(医師)です。

黒いジャケットの方は野村栄作村長です。NPOわれらはふるさと医療応援団と京都橘大学に感謝状を、村長から頂戴いたしました。京都橘大学は、大学の医師、看護師が参画するとともに、NPOの活動について広報等で支援をしてくれました。

セレモニーの様子
村長からの謝辞と感謝状を頂きました。
村長を中心に記念撮影

NPOわれらはふるさと医療応援団(右)と京都橘大学(左)への感謝状

半年間を振り返って

2月14日
感染防護講習会

実は山添村との関わりはここからでした。
この日、山添村ふれあいホールにおいて「コロナに負けない!-山添村医療・介護関係者の感染防護講習会-」を開催しました。
医師、歯科医師、看護師、薬剤師、消防士、理学療法士、歯科衛生士、鍼灸師、介護支援専門員、事務員など、ほんとに色んな職種の方に御参加いただきました。
その際に、ワクチン接種のマンパワー不足にお困りの状況をお聞きし、支援を行うことになりました。

4月
ワクチン接種支援開始

4月26日ワクチン接種支援が開始されました。
開始までには、受付や会場の同線確認などをシミュレーションし、スムーズな接種が行えるよう準備をしました。
その中で迎えた接種初日、準備の甲斐あって連携のとれたチームがそこにはありました。

5月

5月24日にNHKが、5月31日にMBSが、ワクチン接種支援ボランティア活動の取材に訪れ、ニュースで取り上げてくれました。
写真は、過疎化の村で活躍『ワクチン支援団』医師や薬剤師のチームが予診・緊急対応・薬剤管理と題してMBSニュース(6月3日放映)で流れたものの切り抜きです。

6月

ワクチン接種支援が順調に進む中、新たな問題が発生しました。
実は山添村は山間過疎地域に位置しており、どうしても旅費がかかります。4月、5月は計25日の支援を行いましたが、2019年に生まれた私たちのNPOはそれを補うだけの資金力がまだまだ足りませんでした。
そこで、「 わが国の隅々までワクチン接種を! 医療過疎地域へのワクチン接種支援 」と題して、クラウドファンディングによる資金調達を行いました。8月以降の、支援回数を40回と試算して目標額40万円を計上。当初、達成困難かと思われましたが、52名の支援者により目標額を達成しました。

7月

本格的な夏が山添村にもやってきました。
ワクチン接種は軌道に乗り、順調に進んでいる中、今回の取組について、7月4日に災害医療薬剤師学会第9回学術集会で発表しました。
この発表内容については、画像をクリックしていただくとリンクページに移動します。

そしてもう一つ。
山添村で感動したことがありました。
接種をうけるある方から絵ハガキを頂いたのですが、その裏にこんな和歌を書いてくださいました。

 ワクチンは 現役世代優先に 願いながらも 接種いただき

有り難いという気持ちが伝わる歌に心が洗われる日となりました。

8月

クラウドファンディングの御支援に支えられるワクチン接種支援が、いよいよ8月9日から始まりました。64歳以下の方々の接種です。
この日は、大阪市内から高校生の川崎さんが、接種会場である、山添村保健福祉センターを訪問してくれました。過疎地での医療活動に関心があり、見学とインタビューに来られたのですが、環境の消毒など、手伝っていただきました。

高校生の川崎さん
消毒などの手伝いをしてくれました

川崎さんとお母さま、その日のスタッフです

そしてこの月、「われらはふるさと医療応援団」のホームページを見て、東京から薬剤師の齊藤先生が2日間にわたりワクチン接種の支援に来てくださいました。
「何か自分が役にたつことはできるのか?」との思いで参加を決めたとのことで、NPOにも加入していただきました。

齋藤先生
齋藤先生背中で語る

9月

ワクチン接種支援最終月です。
暑い夏もいつの間にか過ぎ、山添村もすっかり秋の気配です。

ワクチン接種支援も6か月目に入り、業務を淡々と、そして正確にこなされます。
そして9月19日の最終日を迎えました。

NPOツートップ
竹内先生
NPOツートップ
伊藤先生
最終日のスタッフ