救急・災害に強い薬剤師養成講習

救急・災害に強い薬剤師養成講習会
~救急・災害に強い薬剤師養成コース
(緊急時の対応における感染防御について) を開催しました。

 

 令和3年12月12日(日)京都府薬剤師会館で、 救急・災害に強い薬剤師養成講習会を開催しました。
 この講習会は、毎年、年末に開催しており、今年で6回目となりました。
 今回は「緊急時の対応における感染防御について」と題して、COVID19をはじめ今後も発生するであろう新たな感染症を想定して内容を構成しました。

京都府薬剤師会館
薬剤師会大垣理事挨拶

ATP拭取り検査

 今回は、受付時にいきなりATP拭取り検査を実施しました。
 受講者のみなさんは、いきなりびっくりです。
 ATP拭取り検査は、文字通り生体エネルギーであるアデノシン三リン酸を検出するものです。これが検出されるということは、そこに何らかの有機物があったという痕跡であり、洗浄や清掃がきちんとできたかを数値として得ることができます。
 つまり、目に見えない汚れを数値によって可視化するということですね。
 ちなみにインストラクターが同様の方法で事前に検査した結果、手洗い後はATPの検出数が大幅に減りました。今回、受講者のみなさんについても同様の結果となり、ATP拭取り検査による見える化により、あらためて手洗いの重要性を実感していただきました。

受付でのATP拭取り検査
ATP拭取り検査の講義(澤田先生)
手洗い後のATP拭取り検査
インストラクターによる実証結果
平出理事長の講義

手洗い、マスクの装着の確認

 ATP拭取り検査の結果を踏まえ、もう一度手洗いの方法、マスクの装着方法のおさらいです。
 実は、WHOが推奨している手洗い方法には「カップシェイク」というものが含まれています。逆に、手首の清拭、洗浄は含まれていません。
 この講習では、そのどちらむ含む方法を推奨しており「最強の手洗い方法です」と、平出先生いちおしでした。

マスク装着方法の確認

PPE着脱実習

 手洗い、マスクの装着がしっかりできたところでPPEの着脱実習です。
 今回は、動画を見ながらインストラクターと1対1で実習。細かいところまでチェックしました。

標準予防策
露出部分を意識する

標準感染防護

まずは標準の感染防護です。
マスク、ゴーグルを装着してガウンを着用。
露出部分があるということを意識することが重要です。

フルPPE着脱

 いよいよフルPPE着脱実習です。
 露出部分がないように、自分の姿をマイスマホで撮影してチェック。
 これなら自宅に帰っても、もう一度復習ができますね。

動画を見てすぐに実習
インストラクターがしっかりサポート
こちらは動画のモデルKさん
フルPPE着装完了
応援団員I(私です)の余談
最後は感染に気を付けて脱ぎます

敵を知り己を知れば百戦してあやうからず

最後は酒井先生の講義です。
相手の姿が見えなければ、何に恐れるかもわからない。ましてや自分のことを知らなければ、常に危うい。
コロナ禍における考え方を孫子の兵法になぞらえ、非常にわかりやすく説明していただきました。

酒井先生の講義
いい話でした