第16回日本在宅薬学会学術大会
緊急時対応ワークショプ ーいざという時、頼れる存在になろうー
令和5年7月17日(月)神戸市で開催された″第16回日本在宅薬学会学術大会”において、われらはふるさと医療応援団ではワークショップを実施しました。
受講者募集が始まると、あっという間に6人×9ブースの受講枠が埋まり、薬剤師の方々の意欲と緊急時の対応についての関心の高さを伺い知ることができました。


念入りに打ち合わせ
受講者の関心の高さを受けて、インストラクターも気合が入ります。
今回参加したインストラクターは、平出理事長以下総勢15名。
念入りに打ち合わせを行い、満足度の高いワークショップに仕上げていきます。
ワークショップの開始
10時の開始前には、会場が受講者でいっぱいになりました。
みなさん感染防護にも配慮しながら開始です。
薬剤師さん流石ですね。



バイタルサインとは?
伊藤先生と酒井先生によるバイタルサインの確認の説明と実技。
みなさん呼吸回数や脈拍の確認など、ちょっとした実技ですが実際に経験することは非常に重要です。

何をしている?
ただの風景のように見えますが、座った状態でお互いの呼吸状態と呼吸数を観察しています。
思っていた観察方法と、実際にやってみるのとでは、かなり違うという気づきが得られました。

質問攻めにあい天井を見上げる横田先生
インストラクターも気づく?
気づきの多い時間となり、各グループで多くの質問がありましたが、インストラクター気づかされることが多くあります。

今回の講習で新たに取り入れたこと
酒井先生による呼吸様式のレクチャーでは、実際に演技することで「この呼吸見たことがある!」と記憶に残るように工夫を加えました。
特に心停止の判断となる「死戦期呼吸」と、窒息による「陥没呼吸」の実演は、かなりの関心を持ってご覧いただけたのではないかと思います。




一次救命処置の実技
ここからは、超緊急時の対応「一次救命処置」の実技です。
超緊急時の対応は、「誰か」の判断を待つ余裕はなく、その場において「自分」が判断し、処置を開始しなければなりません。
バイタルサインや呼吸様式などの講義では「自分自身で判断する」基礎を身につけていただきましたが、実際に行動に移すにはスキルを身につけておくことが重要です。
今回は、窒息解除も含めて発見~AEDの使用までの実技を行いました。

特殊?なシミュレーター?
必ず覚えていただきたい胸骨圧迫。
多くの受講者に、たくさん実技をしていただくため、特殊なシミュレーター「椅子」を用意しました。
突然、椅子に向かって胸骨圧迫を始めることとなった受講生のみなさんですが、みなさん楽しみながら学ぶことができました。






まとめ
今回のワークショップは、2時間という短時間だったにもかかわらず受講者の満足度は非常に高く、受講後のアンケートでは「頭ではわかったつもりせいたが実際にやらないとダメだということがわかった」「陥没呼吸など知らない呼吸もあり、窒息の対応の参考になった。」「死戦期呼吸は全く知らなかったので、とても勉強になった。」などの感想が寄せられました。
おまけ
今回参加したインストラクター総勢15名。遠方からの参加もあり、前日には神戸の夜景を堪能しました。


